洋裁黎明期 展示風景01

洋裁黎明期 展示風景02

洋裁黎明期

 シンガーミシンは1850年にアメリカで産声をあげ、明治33(1900)年に日本へ上陸した。しかし当時の日本では和服が主流であり、洋装、ましてや洋裁になじみがなかった。そこで、洋装を流行らせて洋裁を普及し、ミシンの販売へとつなげる目的で、シンガーミシン裁縫女学院が設立された。校主は泰敏之で、東京帝国大学出身でアメリカに留学していたが、シンガーミシン極東支配人となっていた。校長は妻の利舞子であった。同女学院は、明治39(1906)年10月、東京の有楽町に三階建てのモダンな校舎を建て、当時の澤柳文部次官や高橋文学博士を招いて、華やかに開校式が行われた。
 ここでは、初期のシンガーミシン裁縫女学院に学んだYさんの祖母が製作した、洋服の雛形資料とその型紙を紹介する。雛形資料は、一見かわいらしいドレスなどが多いが、細部をご覧頂きたい。ミシンの普及が目的のため、現代ならば手で縫うようなところまですべてミシン縫いで仕上げている点が非常に興味深い。